蔵元紹介
京都酒造組合に参加している蔵元の紹介です。
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〒602-8152
京都市上京区日暮通椹木町下ル北伊勢屋町727
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当蔵は明治26年、初代佐々木次郎吉が現在の地に創立いたしました。
もともとこの京都上京の地は、関白秀吉の邸宅であった<聚楽第>のあった場所であり、「出水」という地名が残っているように、良質の地下水に恵まれたところです。
その聚楽第跡にて千利休が茶の湯にも使ったといわれる銀明水を仕込み水とし、全ての酒を京都・洛中伝承の手造りの技法にて醸し続けております。
当蔵方針として、米の旨みを大切に、濾過・脱色等の処理を差し控えて自然のままの清酒を出荷することを心がけております。
「京都の商売は儲けることよりも続けることを考えろ」とか、「京都の老舗は100年、150年は鼻たれ小僧、300年続いてやっと一人前」と言われます。うちの蔵は創業120年程度ではありますが、せっかく代々続いてきた商売ですし、酒蔵というのはまず新しく始められる商売ではありません。みなさまのご期待に添えるよう次世代に残す酒造りを伝承していきたい所存です。
代表取締役 佐々木 晃
天正19年(1591)、関白秀吉は荒廃後の京の新しい町づくりに着手し、京の町全体を囲むように、御土居といわれる土塁の壁を作った。
御土居の内側が洛中、外側は洛外と区分けし、数カ所の関所を設けて洛外から入ってくる者を検分した。京都の町中で「荒神口」「粟田口」「丹波口」など、「口」のつく地名は関所のあった名残で、それらを繋ぎあわせた円でかつての洛中の規模を確認することができる。
その洛中の中でも上京は地下水の良さから、水が命である茶室や酒蔵が密集していたが、生産高が増え、東への運搬上の利便さで洛外の伏見に移り次第に企業化していった。
「洛中伝承」とは、洛中における酒造りの伝統を守り続ける当蔵の、創業以来の精神を凝縮したものであります。今や、洛中において酒蔵を営む蔵元はわずかに二軒のみとなりました。当蔵では、この洛中での酒造りの伝統を、今後ともひたむきに継承してまいりたく考えております。
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