組合紹介

京都酒造組合についてのご紹介です。

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理事長挨拶

「少数精鋭で味わいのある京の酒」

京都酒造組合 理事長  松井 八束穂

「酒」の研究で第一人者の坂口謹一郎先生の著書「日本の酒」の冒頭に「古い文明は必ずうるわしい酒を持つ。すぐれた文化のみが人間の感覚を洗練し、美化し、豊富にすることができるからである。それゆえすぐれた酒を持つ国民は進んだ文化の持ち主であるといっていい」と述べられています。さて、英語で酒をスピリッツという言い方をします。酒には精神的な作用があると信じられ、神人合一の媒体として酒が存在していました。酒を酌み交わし親睦を深める習慣がありますが、これも酒が人と人とを結び付け、神と人とを交流させる媒体として信じられてきた証であります。こうして酒は哀しく辛い時にはその心を癒し、楽しい時にはその心を倍増いたします。すなわち適量であれば酒は百薬の長であります。 日本文化の中心である、ここ京都は、古くから銘醸地として知られています。良い酒米に清らかな空気、清冽な水は美酒を醸すのに必要なものですが、現在もこの条件は全て満たされています。 古い話ですが、室町時代には洛中に造り酒屋は約350軒にも及びました。現在は3社のみですが、それぞれが個性あふれる酒を造っています。京都らしい柔らかで香り高いものから、しっかりとした旨口タイプまで、飲み比べが楽しくなる酒が造られています。京都らしさを大切に日々、切磋琢磨しております。結びに「伝統とは革新的であり続けることにより醸成されるものである」と私たち組合員は肝に銘じております。

京都酒造組合 理事長 松井 八束穂

京都酒造組合沿革

明治19年以前の資料 なし
明治19年~23年(1886-1890)
京都酒造商組合(上・下京区)
安居院組 上京区 10軒
千本組  上京区 16軒
辰組   上京区 10軒
河原町組 上京区 11軒
聚楽組  上京区 28軒
大橋組  上・下京区 19軒
下乾組  上・下京区 16軒
巽組   上・下京区 16軒
大佛組  下京区 28軒
出屋敷組 下京区 11軒

計  10組      165軒
他に 西醸組 その他京都府下 36軒
宇治、久世、伏見酒造家 39軒  合計75軒

明治27年(1894)
「京都酒造業組合」と改称、京都府知事 渡辺千秋に届出125軒、製造高60,330石
明治37年(1904)
「京都市酒造組合」と改称 83軒、製造高34,134石
大正元年(1912)
81軒、製造高47,242石
昭和元年(1926)
69軒、製造高49,785石
昭和18年(1943)
国の政策で企業整備実施 20場、製造高8,911石
昭和28年(1953)
「京都酒造組合」設立29場、製造高15,268石
昭和33年(1958)
30場、製成数量4,069キロリットル
昭和48年(1973)
生産規制等廃止 17場、製成数量9,486キロリットル
昭和60年(1985)
5場、製成数量3,545キロリットル
平成3年(1991)
2場、製成数量340キロリットル
平成23年(2011)
3場、製成数量228キロリットル
平成25年(2013)
3場、製成数量 276キロリットル
平成30 年(2018)
3 場 285 キロリットル
令和4 年(2022)
3場、製成数量 264 キロリットル

※1石=180リットル、1キロリットル=1,000リットル

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